#tanka 4/13
仮眠して仮眠が吹き抜ける朝の体育座りの脚の三角
背の高い木がある場所で名護の子が永遠にうれしそうにしてる
いま部屋に触ると熱い糸くずが落ちているけどそれは歌だよ
「レモン」「夏」「さよなら」「溶ける」「セーラー服」「廊下」が歌われない曲がいい
ポシェットにパチパチする飴を入れるドレスコードがある舞踏会
「雑踏」という言葉に頼る人の港区を港区と呼ぶこと
大人ってすごいよな、働いてるし 黒い歩道も踏めるらしいし
#tanka 4/4
きみのいたところに孟宗竹の種が落ちていた 竹の種だ 夢だ
光沢のあるプラスチックの箱の中の紙箱の中のビー玉
舌の上に乗せると解けていく蝋を歯茎でずっと留める特技
抜けることが想定されていないので永久歯の行く天国は無い
死んだ蜂ばかりを詰めたクッションがアマゾンのおすすめ欄にあり
おれはおれである実感がなかった インドにはインド洋があった
はきものをぬいで歩いていこう海へはきものもぬいで歩いていこう
久しぶりだが
単位落としまくりだよ人生は